自宅でも可能?加圧トレーニングを自宅で行う方法について

芸能人やモデルの間でも話題となった加圧トレーニング。「トレーニングしてみたいけれど、ジムに通うにはお金がかかりすぎてしまう…」そう悩んでいる人は少なくないでしょう。そんなトレーニングが自宅で出来るならば嬉しいですよね。けれど1人でトレーニングしてもいいものなのでしょうか?

今回はトレーニングを1人で行う際の注意点やトラブル時の対処法をご紹介します。

加圧トレーニングからどんな効果が得られる?

数年前から話題となっている加圧トレーニング。そのトレーニング方法とは腕や脚に専用の加圧ベルトを巻き、血流を制限した下で行う筋トレです。低負荷・短時間でのトレーニング効果が得られるのを目的とした筋トレほうです。筋肉の増強の他に、血行促進、ダイエット、アンチエイジングなどといったあらゆる効果が期待できるとされています。1つずつの効果について詳しくご紹介しましょう。

1)筋肉増強…体の四肢に加圧ベルトを巻いて血流を制限し筋血流が阻害されると、疲労物質である乳酸が分泌され血中の乳酸濃度が上昇します。この結果、短時間であっても、筋肉の合成には欠かせない成長ホルモンが多量に分泌されるのです。成長ホルモンは血流によって筋肉にいきわたり、ストレス状態となっている筋肉に作用し筋肉を形成していきます。通常、このように重度のストレス状態に筋肉を追い込み、成長ホルモンを多量に分泌させるにはハードなトレーニングを要しますが、加圧トレーニングでは強制的に負荷をかける事で、短時間で効率的に筋肉を増強させていく事が可能なのです。

2)血行促進…加圧を適正にかけて血量を意図的に減少させると、脳が血量を増やすように指示を出します。こうして加圧と除圧を続ける事で血流量が増え、血行促進効果が得られます。血行促進効果は血流量を増やすだけでなく、冷え性や肩こり、また新陳代謝の活性化も促してくれます。

3)ダイエット…トレーニングを行うと成長ホルモンが促進され、筋肉の増強が見込まれます。体を動かすエネルギーともいえる筋肉は、摂取したカロリーをエネルギーに変えてくれる働きを担っています。いくら食事制限でダイエットをしたとしても、筋肉が伴っていなければ直ぐにリバウンドしやすい、太りやすい体質になってしまうのです。筋肉を付けてくれる加圧トレーニングなればこそ、太りにくい体を形成してくれるのです。

4)アンチエイジング…トレーニングで多量に分泌される成長ホルモンは、肌のハリやツヤも取り戻してくれる役割を担っています。成長ホルモンの分泌で、若返り効果も期待できそうです。

加圧トレーニングを自宅で行う際の注意点

通常加圧トレーニングは専用の器具があれば出来るトレーニング方法です。では自宅で1人でもトレーニングが可能か?というと、それは際どい所です。加圧の下でトレーニングする事は、一歩間違えると体に影響が出るかもしれない危険な行為ですので、専門のトレーナーの下で専門の器具を使って行うのが望ましいでしょう。

ただし、パーソナルトレーニング方式で行う加圧トレーニングは、一般的なジムに比べて、費用が高くついてしまうという側面を持ち合わせています。「通いたいけれど中々通えない」そんな人も多い筈です。専門の器具やウェアはトレーニングジムや、またはネットでも購入は可能ですので、決して1人でトレーニング出来ないわけではありません。ただし、トレーニングを行うには細心の注意が必要です。トレーニングの際は必ず専門の器具(加圧ベルトなど)を用意しましょう。(類似品に注意です。)そして1人でトレーニングを行うにしても、必ず慣れるまではトレーナーに指導を仰ぎ、ベルトはトレーナーに調整して貰った圧の下でトレーニングをしましょう。勝手に圧を自分で調整するのは危険です。ベルトは肌に直接巻き付けるのではなく、衣服の上から巻くようにしてください。直接肌に巻いた状態でトレーニングをすると肌トラブルが起こる可能性があるからです。ウェアは短パンやノースリーブなどの露出が多い物は避け、肌を守る、運動しやすい軽めのウェアを選びましょう。また、どれだけ筋肉を付けたい、ダイエットをしたいと思っても、必ず時間を守った上で行いましょう。

加圧は想像以上に体に負担をかけます。「ほんの10分だけ」という思いがトラブルを引き起こしかねないのです。腕と脚、両方同時に圧をかける行為も大変危険です。そして、少しでも体調に不安を感じる場合はトレーニングを控えてください。筋肉は休養期間を与えてこそ回復、増強していきます。しんどい時に加圧をするのは危険ですので、筋肉の休息日だと考えてゆっくり休みましょう。

トラブルが起こった際は?

加圧トレーニングは正しい方法で行わなければ大きなリスクを負いかねません。また、どれだけ適正の方法で行っていたとしても、体調が優れなかったり、気温や湿度の関係が体にそぐわない等、微妙な環境の変化によってトラブルが起こる危険性もあります。加圧によって現れる代表的なトラブルと言えば、頭痛や貧血が挙げられす。加圧はとにかく血流量を制限した上で行いますので、これらの症状を引き起こしがち。また、トレーニングを長年行うと、貧血と再灌流状態を繰り返す事で血栓ができやすくなり、脳梗塞や心筋梗塞などといった命に係わるような病気にも繋がりかねません。

頭痛が起こった場合は楽な姿勢を取り、一旦休憩して様子を見ましょう。トレーニング中に起こる頭痛の多くはエクササイズ頭痛と呼ばれる、血管拡張型タイプの頭痛と考えれます。この種類の頭痛は運動によって脳の血管が刺激され、血管を拡張する事が原因で起こる頭痛と言われています。血管拡張型の片頭痛と変わらない症状や痛みを伴うので、普段から片頭痛を患っている人にとってはそれと全く同じように感じるかもしれません。痛みは48時間程続く場合もあります。エクササイズ頭痛の場合はトレーニングを止めれば頭痛は治まっていきますが、大きな病気が隠れている可能性もあります。特に頭痛が発症しやすい人は、直ぐにいつもの頭痛だと思い込みがちですが、普段とは様子が異なる、または痛みの質が異なるといった違いが生じれば検査を行うのをおすすめします。

貧血が起こる場合もあります。貧血で気持ちが悪くなってしまった場合は横になり、脚を高く上げましょう。水分や糖分を補給するなどの処置を行ってください。貧血になりやすい人はトレーニング30分前ぐらいに、飴やチョコレートなどの糖分を摂り、貧血が起こりにくいよう対策をしておくと良いかもしれません。

まとめ

加圧トレーニングは一見すると、とても簡単に真似できるトレーニングに思えます。器具を用意しさえすれば、1人でも十分行えるような気もしますが、強制的に血流量を減らした上で筋トレを行うわけですから、体に大きな影響を及ぼしかねないのが現実です。自宅で行う際は、トラブルが起こる危険性を十分念頭に置き、少しでも異変があった際はトレーニングを中止し、医師の判断を仰ぎましょう。

また、最初は必ずトレーナーに指示を貰って器具の調整や方法のレクチャーを受けましょう。自己流は危険です。