加圧トレーニングの安全性は?血栓のリスクと豆知識

世の中には体を鍛えるためのトレーニングがたくさん存在します。運動が苦手な人でも短時間で効果が高いと言われる加圧トレーニングには、これから始める人や続けている人にも注意してほしいことがあります。それは血栓です。今は大丈夫でも加圧がきっかけになって体調が変化し、ときには命に関わることもあるのです。なぜ血栓が問題になるのか?トレーニングに向かない体質は?防ぐ方法はないのか見ていきましょう。

なぜ血栓が問題になるの?

体内の血管に血栓(血液の塊)ができて血管壁に付いて血液の流れが阻害されると、場所によって様々な症状が現れ、命に関わります。エコノミークラス症候群という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。長い時間椅子に同じ体勢で座り続けると、足の血管内に血栓ができることがあります。脳の血管に詰まる脳梗塞、冠動脈が詰まった状態になると心筋に血液が流れなくなることで起こる心筋梗塞など、動脈硬化といった要因と重なればどこで血液の流れが悪くなってもおかしくない状態になります。

それと加圧トレーニングに何の関係があるの?と思われるかもしれません。血圧をコントロールしながら運動すると、血流の勢いで血管壁に付いていた血の塊をはがし血液の流れに乗せてしまうことがあります。そのまま流れてなくなればよいのですが、体調が悪かったり、いろんな条件が重なったりすると先ほど挙げたように重篤な病気を引き起こします。それだけに、加圧トレーニングを行う際には体質と体調管理が大事になるのです。

加圧トレーニングに向いていない体質ってあるの?

運動をするなら、効果を出すための体調管理はとても大切です。加圧トレーニングに向いていない体質はあるのでしょうか。

加圧トレーニングでは、腕や脚を加圧します。加圧すると血液の流れが少なくなり、溜まる部分の血管が膨張します。加圧を解くと一気に血液が流れます。血流の勢いで今まで血行がよくなかった部分にまで行き渡るようになります。血液の流れを人工的に作り出すことによって、効果を上げるのです。何らかの原因で、もともと血栓ができやすい人がいます。健康診断等で血栓が心配され注意を受けている人はかかりつけ医に相談が必要です。また、心臓疾患をお持ちの方は自己判断でトレーニングを行うと大変危険です。どの運動にも共通して言えるのは、自己判断で行わない、体調がすぐれないときは無理をしないことです。

あとは「トレーニングを続けてしないと気が済まない人」も要注意です。体質というより性格なのかもしれませんが、結果を早く出したくて没頭する人がいます。適切な回数と時間が守れてこそ、効果が上がるというもの。トレーニング法は一つだけではありません。無理なく自分のペースでできるトレーニング方法を見つけましょう。

血栓を防ぐ方法は?

血栓を作らないためにできることは何でしょう?適切な指導ができるインストラクターがいる加圧トレーニングジムを選ぶことです。家でもトレーニングができるグッズが販売されていますが、適度な加圧と正しい場所がわからなければいくらトレーニングをしても効果は出せません。加圧トレーニングでは血栓の心配はないとされていますが、無理な加圧と時間でそのリスクが上がってしまいます。

次に、生活習慣が乱れ体調不良のときはトレーニングをしないこと。睡眠不足等で疲れた体のままでは本来のペースで運動をするのは無理です。運動効率を下げるだけなので、休めるときはしっかり休んで体調を整えてください。血栓ができやすい原因に、喫煙と飲酒、ストレスがあります。急にやめるのは難しいので嗜む程度に控えましょう。

トレーニングの最中は、水分を少しずつこまめに取りましょう。喉が渇いたときにはすでに脱水症状に近い状態になっているそうです。外出先でお手洗いを控えたくて、日常的に水分をあまり取らない人がいます。運動すると体内の水分が失われます。意識して水分を口に含むようにしましょう。

適切な指導ができるインストラクター探しがポイントです。日ごろの心がけで安全に無理なくトレーニングを続けましょう。

まとめ

運動が苦手な人でも短時間で効果があると言われる加圧トレーニング。運動をするときは体調不良はもちろん、心臓に疾患がある人やもともと血栓ができやすい体質の人は事前にかかりつけ医へ相談し自己判断で行わないようにしましょう。腕や脚を加圧し血液の流れる量を人工的に変化させるトレーニングでは、血管内に付着していた血栓をはがして血流に乗せてしまうことがあります。どこかに再び付着し栓をしてしまうと命に関わる重篤な病気につながります。加圧グッズで自宅でもトレーニングができますがインストラクターによる適切な加圧でなければ効果は上がりません。生活習慣を整え水分をこまめに取り、加圧トレーニングを行いましょう。